こんにちは!いちふみママ( @itchifumi )です。
今回は、我が家が挑んだ【幼稚園受験】のお話です。
この記事は、
年少さんの9月に幼稚園受験を決め、11月に二保の難関女子校を1校だけ受けた。
という、無謀な挑戦の記録です。
なんの準備もしていなかった我が家が、急に年少の9月にお受験モードに突入。
結果的には、ご縁を頂けなかったのですが、今振り返るといい経験になったなぁ、と。
なので、この記事では、
- ゆるいおうち知育だけで、どこまでいけた?
- お受験の経験で得たもの
- 挑戦して見えてきた、家庭学習で幼い時から意識すべき点
などをお伝えします。
突然幼稚園受験を決めた理由
まず、簡単に我が家が幼稚園受験をなぜそんなに急に決めたのか、についてご説明すると・・・。
我が子の教育について考える中で、一つの選択肢として出てきた「お受験」という単語。
私も主人も、いわゆる「お受験」と言われる、幼稚園・小学校受験の経験は無かったので、右も左もわかりませんでした。
そこで、かの有名な伸芽会さんに、「小学校受験について」一度話を聞きに行ってみましょう、と思い立ち。
ふらり、と気軽に話を聞きに行ったのがすべての始まりでした。
詳細は別記事にまとめますが、簡単に説明すると、
- 我が家が気になる小学校は幼稚園の二保受験がある
- 小学校受験をするなら、幼稚園も受験したという記録を残せ
- ちょうど願書配布が始まった(まだ間に合う)
せっかくなら、小学校受験に有利になるのだから、幼稚園受験もしてみてはいかがですか?
という感じで、説明を受けました。
その裏には、もちろん、「うちの塾で幼稚園受験対策をして、だめなら年少から小学校受験対策のクラスに入ってね♡」という営業さんの気持ちが透けておりました。
ただ、小学校受験についての情報集め程度の気持ちだった我が家に、衝撃が走った瞬間でした。
「幼稚園受験」という未知の世界への扉が、急に目の前に現れたのです。
とりあえず、夫婦でアタフタしておりました。
我が家がいいな、と思った(最終的に受けた)幼稚園は、小学校受験もあり、さらには高校までつながる伝統校。
おそらく、色んな意味で「ご縁」が必要な学校さんですので、幼稚園から受験した、という記録=貴校への熱意、ということになるんだと思います。
もちろん、小学校受験からでも受かる方もいらっしゃいますから、あくまでも確率がちょっとでも高まるかもね、程度かもしれません。
とはいえ、そんなことを言われてしまえば、受けるチャンスがあるなら、受けてみるか。
そう思ってしまったのが、我が家の幼稚園受験スタートの瞬間でした。
そして、そういったご縁を得るため、経験を積むためのお受験だったこともあり、受験したのはその難関女子校1校だけという、なんとも無謀な挑戦となりました。
家庭学習のみで太刀打ちできるのか
とはいえ、年少の9月まで、「お受験」について意識もしていなかったし、知識もなかった我が家。
もちろん、お受験対策なんてしておりません。
やってきていたのは、
- 家庭でのゆるい知育・学習
- モンテッソーリを取り入れた幼稚園に、プレの1歳半から通っていた
それだけです。
なのに、たったの2か月程度の準備・・・いや、9月半ばに決めて、11月頭に考査テストだったので、実質1か月くらい?で、「いけるかも!」と思えた理由は・・・
狙っていたわけではないですが、実はお受験対策になっていた、というものが結構あったので、難関校に挑戦できるレベルには仕上げられたのです。
とはいえ、合格を頂いたわけではないので・・・あくまでも、お受験対策をそろそろ始めたいな、という方にこの情報が届いたらいいなぁ、という気持ちで記事を書いております。
我が家みたいに、数か月の付け焼刃ではなく、ちゃんと1年くらいかけて対策していたら、もっと結果は違ったかもしれないので・・・。
しかも、お受験に落ちた、という経験談って少ないですよね。
反省点も含め、色々と紹介できると思うので、ブログにしました。
また、この1か月は、個人レッスンをしていただけるお受験対策塾に週1で通い、さらに他の塾で模擬テストなども受けさせていただきました。
そういった塾での感触も含め、我が家の家庭学習が幼稚園受験にある程度通ずるものがあった、と自信にもなりました。
実際入塾したお教室では、「どんな教育をしたら、こんな風に育つのか知りたいです。今まで対策していなかったとは思えないほどできています!」と(お世辞だとは思いますが)塾の先生に仰っていただけましたので、お受験もまったくの無謀な挑戦、ほどではなかったのかなぁ、と思ったり・・・。
まぁ、親というものは、うちの子できる!すごい!と思いたくなるものなので(笑)
いい風にとらえすぎているかもしれないですが。
それはそれとして。
客観的に見て、さらには当時を振り返ってみても、この家庭学習がお受験対策に効いていた、と思うものを厳選してご紹介しますね。
役立った家庭学習教材
幼稚園受験では、小学校受験ほどペーパー試験が重視されていないように思います。
なので、基本的な家庭学習でも、十分に対策できる、と感じました。
例えば、我が家が2歳半頃から活用している、七田式プリントは、本当にやっていて良かったな、と感じた教材です。
幼稚園受験では、
- 大小・短長などの概念
- 図形
- 簡単な数字の把握
- 絵の記憶
- 短いお話を聞いて問題に答える
- 季節の物などの知識
などが多く出題されます。
こうした問題のほとんどが、七田式プリントAと、七田式プリントBの前半をやっていた長女には、簡単にできました。
女子校では、キッチンで使う物の名前(しゃもじ、泡だて器・・・)などを聞かれるなど、家庭での生活指導がどう行われているか、も見られています。
さすがにこういったものは、慌てて自宅で対策しました。
一緒に食育の一環でお菓子作りなどもしていたので、使い方は知っていたのですが、器具の名前まで毎回声に出して教えていたわけではなかったので・・・。
季節のものごとに関しては、季節ごとに絵本を選んで図書館で借りていたこと、そしてZ会 幼児コースを年少の春から取っていたことが、大きくアドバンテージとなりました。
Z会の「ぺあぜっと」という親子で取り組む教材に、毎回季節ネタが入っていたので、教材の内容に取り組めば自然と、季節の移ろいを感じ、覚えていくことができました。
都会に住んでいると、季節感覚に疎くなるという話も聞くので、結構意識して家庭学習で取り入れていたので、その点は良かったです。
また、ドラえもんの「しっているかな? きせつのことばとぎょうじ」という、学習シリーズの「プレ」バージョンもすごく役立ちました。
この本で、季節の語彙・行事についてをたくさん学べたので、オススメです。
少し難しいと感じるかもしれないですが、「プレ」の学習シリーズなので、幼稚園生でも親が一緒に読めば理解できる内容になっています。
我が家のいっちーは、ひらがなが自分で読めるようになってからは、自分で読み進めたり、気になった言葉は調べたりと、うまく活用できていました。
お受験対策で新たに買った本や教材
週に1度の塾での取り組みを見て、我が家に足りないなと感じたものは、「行儀作法」でした。
すごくお行儀が悪い、というほどではありませんでしたが、「どうぞ」と言って物を渡す、目を見て・ながら動作をせずに挨拶する、など、細かく教えてこなかったな、と思う行儀作法がたくさんありました。
しつけ、って各家庭で色がでますよね。
こういうところで、「育ちの良さ」が出るんでしょうね・・・。
ということで、慌てて買ったのが、「育ちのよさが身につく おさほうえほん」です。
まさに、我が家が求めていたタイトルの絵本(笑)
これがすごくいい絵本でした。
なぜ、こういったお作法が必要なのか、という理由もきちんと説明されていて、かわいらしいイラストとともに紹介されているので、すごくわかりやすいです!
このシリーズの、「おやくそくえほん」もすぐに購入しました。
おやくそくの方には、靴をそろえる、物を渡すときには丁寧に、大きな音をたてない、などの基本的なお約束・しつけのルールが載っています。
こちらにも、理由がしっかりと載っているので、子どもも理解しやすいようでした。
さらに、「一生役立つルールとマナー おやくそくのれんしゅうちょう 」という学研のドリルも、あわせて使うといいと思います。
こちらは、シールなどを使いながら問題が解けるので、知識の定着確認に使えます。
電車に乗るときには、降りる人が先だよね、などの基本的なルールはもちろんのこと、地震が起きたときの対処方法や、悪い人に話しかけられたらどうするか、といった防犯対策なども盛り込まれているので、お受験に関係なくやっておきたいドリルです。
お受験の経験で得たもの
9月に幼稚園受験を決め、11月頭の考査テストを終え・・・。
落ち着いて当時を振り返ってみると、本当に多くのことを学んだなと思えます。
夫と振り返り、お受験をしてみて良かったと思えたこと、そして我々が得たものは
- 家庭の教育方針を夫婦でしっかりと話し合えた
- 今後の教育について考えるきっかけとなった
- 娘がひと回り成長した
といった物があるな、という話になりました。
お受験では、親の面接があるので、家庭の教育方針については、とことん夫婦で話し合う必要がありました。
今までぼんやりとしていた教育方針が、しっかりと夫婦の間で共通認識として持てたこと。
このことは、本当に我が家にとって、すごく大事なことでした。
この急な幼稚園受験を通して、今後の娘たちの教育をどう導いていくのか、どういう娘に育ってほしいのか、など、未来への道筋についても色々と考えさせられました。
もちろん、まったくのノープランでいたわけではありませんが、願書に書く文言を考えるにあたり、我が家の教育方針を言語化する、という作業もありました。
また、面接の限られた時間の中で簡潔に、かつわかりやすく教育方針を説明するには、どうしたらいいのか、と考える中で、夫婦の認識のすり合わせなども行えました。
また、娘も、ほんの数回のお受験塾への通塾ではありましたが、本当に色んなことをスポンジのように吸収していきました。
靴の脱ぎ履きの仕方、挨拶の仕方、おもちゃの片付け方・・・そういった行儀作法は、我が家では教えられていなかったので、塾でご指摘いただけたことは、本当に助かりました。
また、我が家は結果的に、難関校1校を受験し、不合格という結果を頂いております。
幼いながらにも、「努力したことが必ずしも報われるわけではない」ということを肌で感じる経験を得られたことは、貴重な経験だったな、と思います。
ただし、これが良い経験だったかどうか、はまだわかりません。
結果が出てから、娘は思い出したように「何が悪かったの?」と聞く姿に、私はいつも涙が出そうになっていました。
とはいえ、お受験で合格することがゴールではないので、不合格だろうが合格だろうが、娘たちにたどり着いてほしいゴールは変わりません。
その途中に、お受験をした、という事実があるだけです。
娘たちが幸せになれて、さらには自分たちの能力を最大限に活かし、社会貢献していける大人になってくれれば、それでOKです。
なので、後々この経験が、娘に悪いように影響するとは思えないので、なかなか経験できないことを経験させてもらった、と捉えております。
お受験に挑戦する際に家庭でやっておくべきこと
最後に、塾に通うにしても、家庭学習だけでお受験するにしても、家庭で早いうちからやっておくといいよ、と思うことを我が家の反省点含め、ご紹介して終わりにしたいと思います。
まず、行儀作法はしっかりと。
先ほどもご紹介した、「育ちのよさが身につく おさほうえほん」や「おやくそくえほん」は、早いうちから読み聞かせなどしておくといいと思います。
いわゆるお作法って、すごく当たり前のことすぎて、「なんでやらなきゃいけないの?」という子どもの問いに、大人もうまく答えられないことも多いですよね。
なぜしなくてはいけないのか、という部分がわかれば、自然と子どもたちも該当する場面になれば行動できるようになります。
こういうときは、こうするの!と無理やり覚えさせても、ちょっとシチュエーションが変わると対応できなかったりしますよね。
そういうことのないように、しっかりと身につかせるためにも、こういう絵本は早いうちから与えるといいな、と感じました。
また、時間管理も早めに教えておくといいと思います。
例えば、我が家の場合は「おしまい」と言われて、すぐに次のことに頭を切り替えるのが、最後まで苦手でした。
楽しいことであればあるほど、次にすんなりと移れない・・・。
年齢的にも、難しいことなのはわかりますが、パッと気持ちを切り替える方法を、親子で決めておくといいと思います。
また、そういう場面を多く作って、切り替える練習を日々行えていればよかったな、というのが、振り返っての反省点です。
さらに、次に何があるのか、そしてその次のことを行うためには今何をすべきなのか。
こうしたいわゆる「時間管理能力」は、後々の小学校受験、中学校受験でも大事な能力になると思います。
こうしたものは、お受験対策の塾でもなかなか教えてもらえない部分だと思うので、日々家庭での声掛け等で身につけておけるといいですね。
なんて、楽観的に考えている我が家です。
正直、お受験対策の塾代ってすごくかかりますし、家庭の対策だけでできるなら、そうしたい、と思ってしまいます。
とはいえ、色々なご縁が必要な幼稚園受験。
情報も中学受験ほど簡単に手に入らない中、自分が経験したこともないお受験に家庭学習だけで挑戦するなんて、本当にほかの人からしたら無謀ですよね・・・。
でも、可能性はゼロではないな、と挑戦してみて感じちゃったので(笑)
次女ふーちゃんも、挑戦させるかも・・・しれません。
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